

全盛期の彼女たちは、全日本女子プロレスでも、長い髪を靡かせた、善玉のアイドルレスラーです。
小倉由美
身長160cm
体重68kg
永堀一恵
身長160cm
体重66kg
もしも、レッドタイフーンズ(小倉由美&永堀一恵)とスパーリングしたら──20歳男子が体感した“昭和のパワーアイドルタッグ”
※この記事はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
レッドタイフーンズとは
昭和プロレス黄金期を彩った、女子プロレス界屈指のアイドルタッグ。
小倉由美、永堀。ともに身長160cm前後、体重68kgという、当時の女子プロレスを象徴するムチムチ体型。
長い髪をなびかせ、パワフルな肉体を武器に戦う姿は、昭和のおじさんファンを熱狂させ、同時に“本能的に勝てない”と男子たちに思わせるほどの迫力を誇った。
得意技は ローリング・ソバット。二人が同時に繰り出す瞬間は、まさに圧巻だった。
新藤進、20歳。173cm・63kg。
大学のサークルで軽くスポーツをした程度の、ごく普通の青年だ。
そんな彼が今回、昭和女子プロレスの人気アイドルタッグ「レッドタイフーンズ」の一角、小倉由美とスパーリングすることになった。
会場の照明が落ち、リングアナがコールする。
「レッドタイフーンズ、小倉由美ーー!」
割れんばかりの拍手と歓声の中、赤のコスチュームに身を包んだ彼女が姿を現した。
身長160cm、体重68kg。
数値だけ見れば小柄に思えるかもしれない。だが、実際に目の前に立つと、その体格は圧倒的だった。
太く盛り上がった太腿、丸く突き出たヒップ。上半身も肩から胸板にかけて厚みがあり、無駄のない肉体はまるで鋼鉄の彫像のよう。
「うわ……でかい……」
新藤は思わず息を呑んだ。
ゴングが鳴る。
ロックアップの構えに入ると、すぐに小倉が組みついてきた。
「ほら、来なさい!」
その瞬間、手首から腕へ、肩から背中へと信じられない圧力が伝わる。
必死に踏ん張るが、一歩、二歩……あっさりとロープへ追い詰められてしまう。
体重差5kg。だがそれ以上に“密度”が違う。全身が詰まった筋肉と鍛錬の重みは、素人の体を容易に押し返した。
「どうしたの? もう下がってるわよ」
挑発混じりの声とともに、腰を沈められた瞬間、新藤はバランスを崩し、背中からマットに転がされる。
起き上がる前に、後頭部すれすれを長い髪がかすめ、すぐに影が覆いかぶさった。
次の瞬間――ドンッ!
小倉のヒップドロップが胸に突き刺さる。
68kgの体重が一点に落ち、肺の空気が一気に押し出された。
「ぐっ……!」
呼吸が止まり、マットの上で痙攣するように胸を反らす新藤。
観客席からは「一発で効いたな!」という歓声が飛ぶ。
小倉は余裕の笑みを浮かべ、立ち上がるとロープに走る。
助走をつけ、跳ね返った瞬間――
「はあっ!」
太腿と腰を大きく回転させ、鋭いローリングソバットが新藤の胸板を直撃する。
乾いた「バンッ」という音が響き、体が横に吹き飛んだ。
細身の青年の体はキャンバスに転がり、完全に脱力。
新藤の胸に走る激痛。呼吸は浅く、腕も足も思うように動かない。
それでも、意地で四つん這いになり、立ち上がろうとした。
「まだやるの?」
小倉はゆっくりと距離を詰め、その背後から腰を掴み上げる。
強引に引き上げられ、逆に抱え込まれた瞬間――体が宙を舞い、背中からマットに叩きつけられた。
見事なボディスラム。
太い脚とヒップから伝わる重量感が、技にさらなる説得力を与えていた。
「ほら、もっと抵抗してみなさいよ!」
挑発する声に応えるように、新藤は必死に立ち上がり、右腕を振り回して突進する。
だがその腕は簡単に掴まれ、体勢を崩される。
次の瞬間、再び鋭いローリングソバット。
腹部に直撃し、胃液が逆流するような吐き気とともに膝から崩れ落ちた。
観客席からはどよめきと拍手が入り混じる。
「これが小倉だ!」「やっぱり強えぇ!」
新藤はマットに手をつき、肩で息をする。
だが小倉は休ませてはくれない。髪をつかみ起こし、膝蹴りをみぞおちに突き刺す。
「ぐはっ……!」
うずくまったところに背後へ回り込み、腰を抱えてそのままジャーマン・スープレックス。
視界が一瞬で逆さになり、後頭部と肩に衝撃が走る。
完全に意識が飛びかけた状態で、ブリッジ気味にホールドされるが、カウントを取るまでもない。
スパーリング形式のためレフェリーがストップをかける。
ゴングが鳴り響く。
新藤は仰向けのまま、しばらく動けなかった。
小倉由美は髪をかき上げながら勝利ポーズを取る。
その姿は、まさに「昭和の女子プロの象徴」。
肉感的でありながら、技術も力も備えた“本物”のレスラー。
「これがプロよ。素人の男なんか、一発で終わりよ」
リング上で小倉がそう言い放つと、観客席から歓声と拍手が湧き起こった。
新藤進――20歳の素人大学生。
身長もあり、まだ若い。だが、わずか数分の攻防で理解した。
女子プロレスラーの体重と経験、そして磨き抜かれた体幹の力。
それは、自分の「若さ」や「身長差」ではまったく太刀打ちできない、別世界の強さだった。
「……強すぎる」
マットに倒れ込んだまま、かすかに絞り出したその言葉が、この試合のすべてを物語っていた。
小倉由美に完膚なきまでに叩き潰された新藤進。
それでも彼の試練は終わらなかった。
リングアナの声が響く。
「続いては……永堀一恵ーー!」
歓声が再び爆発する。
現れたのは、小倉と対を成すもう一人の女戦士。
同じ160cm前後の身長ながら、体重はほぼ65kg以上ありそうだ。
全身に詰まった筋肉と脂肪の厚み、特に腰回りと太腿の迫力は小倉由美に匹敵。
リングインしただけで会場の空気が一気に張り詰める。
「次は私よ。覚悟はいい?」
挑発的に顎をしゃくる永堀。
新藤は胸を押さえながら必死に立ち上がる。
呼吸は荒く、足もふらつく。それでも意地だけでリングに残った。
ゴングが鳴る。
永堀は腰を低く構え、じりじりと距離を詰める。
小倉と同じく体重差があるが、その圧力はさらに重い。
ロックアップの瞬間、腕から肩にかけての重みがのしかかる。
新藤は一歩も動けない。逆に、押し返されながら後方へと吹き飛ばされた。
「軽い軽い!」
永堀は笑みを浮かべながら、すぐに追撃。
ロープに叩きつけられた新藤が跳ね返ったところへ、
「はっ!」と気合と共にジャンピング・ニーリフト。
分厚い太腿と膝が顎を突き抜け、衝撃で新藤の体が宙に浮く。
観客席からは「うおおーっ!」と声が上がる。
マットに転がる新藤。
だが、容赦はない。髪をつかんで無理やり立たせ、
背後から両腕を羽交い締めにし、そのまま持ち上げる。
バックドロップの体勢だ――
ドスンッ!!
背中からマットに突き刺され、全身が跳ねる。
苦しむ声も出ない。
「まだまだよ!」
永堀はさらに、うずくまる新藤の背中に腰を落とし、
両腕を引き上げてのキャメルクラッチ。
臀部の重量が腰にのしかかり、背骨が逆方向に反り返る。
「ぐあああっ!」
新藤の絶叫が会場に響いた。
観客席は拍手と歓声で揺れる。
昭和女子プロレスの圧力が、素人青年を完全に呑み込んでいた。
新藤は必死にロープへ手を伸ばす。
だが、永堀の腰と臀部の重みが背中にのしかかり、前進できない。
観客からは「もうギブアップだろ!」という声が飛ぶ。
限界寸前で解放されると、新藤は四つん這いのまま、酸素を求めて荒く息をした。
「まだ終わらないわよ」
永堀は髪をつかんで無理やり立たせると、ロープに振り投げる。
戻ってきた新藤を待ち構え、両腕を広げ――ラリアット。
重量感のある腕が首元に叩き込まれ、新藤は後方に一回転してキャンバスに沈んだ。
立ち上がろうと膝をついた瞬間、再び永堀の長い脚が横から唸りを上げる。
「これで決める!」
――ローリングソバット。
太腿と腰の回転が生み出す一撃は、まさに必殺の衝撃。
胸板をえぐられた新藤は、声も出せずに仰向けに倒れ込む。
だが永堀は止まらない。
うつ伏せに転がした新藤の片足を取り、逆片エビ固め。
その腰にさらにどっかりと臀部を乗せ、背骨を極限まで反らせる。
「ギブアップ!? ギブアップ!?」
レフェリー役のMCが叫ぶが、新藤は声にならないうめき声を漏らすだけ。
腰と背中に走る痛み、脚に走る痺れ――全身が悲鳴を上げる。
観客席からは「強すぎる!」「男じゃ無理だ!」と興奮混じりの声。
昭和女子プロレスラーの圧倒的な現実を、そこにいた誰もが思い知らされた。
永堀は最後の仕上げとばかりに技を解き、再び新藤を立ち上がらせる。
だが、その足取りは完全にふらついていた。
「これで終わりよ」
永堀は背後から抱え上げ、完璧なジャーマンスープレックス。
キャンバスに突き刺さり、ブリッジでホールド。
――ワン、ツー、スリー!
ゴングが鳴る。試合終了。
新藤はマットに大の字のまま動けず、観客は総立ちで拍手と歓声を送った。
永堀は汗をぬぐいながら片手を上げ、勝利を誇示する。
「素人じゃ相手にならないわね」
リング中央でそう言い放つ彼女の姿は、まさに“昭和女子プロの怪物”だった。
20歳の青年・新藤進は、小倉に続き永堀にも完膚なきまでに敗北した。
自分より小柄なはずの女性レスラーが、これほど圧倒的な存在だったこと。
それは屈辱ではなく、むしろ“抗えない魅力”として刻まれた。
「もう……かなわない」
敗北を認める呟きが、マットに響いた。

2戦目が終わった時点で、新藤進はすでに立つのもやっとだった。
小倉のローリングソバットで胸をえぐられ、永堀のジャーマンで頭を打ち付け、全身が鉛のように重い。
「これで終わりだろう……」
観客の誰もがそう思っていた。
だが、リング中央で視線を交わす二人の女レスラーは、笑みを浮かべながら同時にうなずき合った。
「ねえ、せっかくだから……」
「2人で一緒に、仕留めちゃおっか?」
その一言に会場はどよめいた。
小倉由美と永堀――昭和女子プロレス黄金期を代表するアイドルタッグ「レッドタイフーンズ」。
2人が同時に相手を攻める姿はテレビや雑誌で何度も話題になったが、素人青年を相手にそれが実現するとは誰も想像していなかった。
「ま、待ってくれ……」
膝に手をつきながら必死に抗議しようとする新藤。
だが、2人の眼差しには一切の迷いがなかった。
「立ちなさい!」
小倉が腕を引き上げる。
「逃げ場なんか、ないわよ」
永堀が腰を押し込む。
二人の重量感に挟まれ、新藤の体は強制的に起き上がらされる。
すでに足元はふらつき、視界も揺れている。
それでも立たされた瞬間、両サイドからの影が同時に迫った。
「せーのっ!」
――バンッ!!!
左右から同時に放たれる ダブル・ローリングソバット。
小倉の右脚、永堀の左脚。
2つの分厚い太腿が同時に胸板を打ち抜き、肺の空気が爆発するように吐き出された。
「ぐはぁっ!」
新藤の体は宙に浮き、マットに叩きつけられる。
観客席から悲鳴に似た歓声が上がった。
それでも追撃は止まらない。
小倉が腕をとり、永堀が脚をとる。
「いっせーの!」
一気に持ち上げられ、頭から逆さまに叩きつけられるツープラトンのブレーンバスター。
マットが大きく揺れ、会場が震える。
新藤の体は痙攣するように跳ね上がり、そのまま動かなくなった。
マットに叩きつけられ、白目を剥きかけた新藤。
だが、レッドタイフーンズはそこで止まらない。
「さあ、仕上げにいくわよ」
「もう立てないんだから、私たちで好きにできるわね」
小倉が新藤の片腕を掴み、永堀がもう一方の腕を取る。
そのまま逆さに持ち上げ、マットへと叩きつけるダブルのパワーボム。
背骨に激痛が走り、呼吸ができない。
苦しむ彼の腰に、今度は小倉が跨り、キャメルクラッチ。
その上から永堀が太腿を絡めてボディシザーズ。
二人分の体重と脚力が同時にのしかかり、背と腰を極限まで締め上げる。
「ぐあああああっ!」
新藤の叫びが会場に響いた。
観客席は総立ち。「すげえ!」「地獄だ!」と熱狂する。
だが、2人のレスラーの表情は冷静そのもの。
小倉は腰を沈めて背中を強く反らし、永堀は腹部を太腿で圧迫しながらさらに締め上げる。
素人青年の体は完全に宙吊りのように持ち上げられ、逃げ場などどこにもない。
数秒後、技を解いたかと思えば、今度は二人がロープに走る。
「もう一度!」
――バンッ!!
ダブルローリングソバットが再び胸板を襲い、マットに沈められる。
完全に動けなくなった新藤。
そこへ最後のフィニッシュとばかりに、小倉が足四の字固め、永堀が逆片エビ固めを同時に極める。
片脚と腰を真逆にねじられ、関節と背骨が同時に悲鳴を上げる。
「もう……無理だっ!」
タップする腕も震えて動かない。
レフェリー役のMCがゴングを要請し、試合は終了。
だが、その瞬間も2人は笑顔で新藤を見下ろしていた。
「ねえ、楽しかったでしょ?」
「これが昭和の女子プロよ。男なんて、私たちの前じゃ無力なの」
観客席からは割れんばかりの拍手と歓声。
小倉由美、永堀――レッドタイフーンズ。
二人がかりで襲われるという絶望的な構図は、同時に観客にとっては“至福の見世物”だった。
天国であり、地獄。
新藤進の挑戦は、完全な敗北と共に幕を閉じた。