【仮想】ダンプ松本と闘ったら

【仮想】ダンプ松本と闘ったら






VS 極悪同盟の首領 ダンプ松本



リングに、どよめきが走った。
姿を現したのは――極悪女王、ダンプ松本。
黒のドレス風コスチュームに荒々しいメイク、独特の風貌。
その全盛期の体格は 身長165cm、体重108kg。
圧倒的な存在感は、すでに入場の瞬間から新藤を威圧していた。


「……でっかい……」
リングコーナーで呆然とつぶやく新藤。
これまで立野や山崎に翻弄され、倒され続けてきた彼だが、
今回ばかりは桁違いの恐怖を覚えていた。


観客は湧き上がる。
会場を揺らす声援。昭和の女子プロを彩った悪役ヒロインの圧倒的カリスマ性が、
リングの空気を完全に支配していた。



ゴング。
開始早々、新藤は死に物狂いで走り込み、タックルを仕掛けた。
だが、ダンプは微動だにせず仁王立ち。
その巨体にぶつかった瞬間――まるで壁にぶつかったかのように新藤は弾き飛ばされ、
背中からキャンバスに叩きつけられる。
「う、うわぁっ!」
観客は爆笑とどよめき。「やっぱ無理だろ!」と声が飛ぶ。


立ち上がろうとする新藤を、ダンプは片手で胸ぐらをつかみ、
そのままロープへと叩きつける。
返ってきたところに――ラリアット!


ズドォッッ!


「ぐわああああっ!!」
喉元に炸裂した一撃は、実況席のマイクが拾うほどの轟音を残す。
新藤の身体は空中で一回転し、頭からマットへ落下。
会場がどよめく。「飛んだぞ!」「一回転した!」


それでもダンプはフォールに入らない。
「まだまだ、こんなもんじゃ終わらせないよ!」
女王は獲物を嬲るようにリングを歩き回り、
ぐったりした新藤の腕を引きずり起こす。


観客の期待に応えるかのように――
今度は高々と抱え上げると、パワーボムの体勢!


「うわあああっ、やめっ――」


ドォォォン!!


キャンバスが揺れる。
マットに叩きつけられた衝撃で、新藤の身体は弓なりに跳ね上がり、
意識が飛びかけている。


新藤は完全に“人形”と化し、ダンプの掌の上。
だが恐ろしいのは――まだ「フィニッシュブロー」を見せていないということだった。


ぐったりとマットに沈む新藤。
だが、ダンプ松本は容赦なくその巨体を揺らしながら歩み寄る。
「立てよ、まだ遊びはこれからだろう?」
と、髪の毛を掴み、無理やり引きずり起こす。


観客からは「うわぁ……」「やめてやれよ!」の声。
だが、それすらもショーの一部。ダンプはリングの支配者だった。



再びロープへと投げ飛ばし、返ってきた新藤を――
ラリアット!!


ドガァァァァッ!!


一撃で新藤の身体は宙を舞い、回転しながらキャンバスに激突。
実況も観客も一瞬、声を失う。
「今のは……完全に首が折れたかと思ったぞ!」


それでもまだ、ダンプは止めを刺さない。
観客を煽るように、リング上で仁王立ち。
両手を広げ、歓声を浴びながら大声で叫ぶ。
「これが女王だ!極悪同盟の力だ!」



気絶しかけた新藤を、再び抱え上げる。
今度は逆さに抱え込み――パイルドライバー!!


ドンッッ!!
脳天から突き刺さる衝撃。新藤の四肢はビクンと跳ね、完全に失神状態。


だが――まだ終わらない。
「最後に、これでトドメだ!」



ダンプはコーナーにゆっくり登る。
108kgの巨体がトップロープに上がるだけで、観客は悲鳴とどよめきを上げる。
そして――天を指差した次の瞬間、
ジャンピング・ボディプレス!!


ズガァァァァンッ!!


マットが揺れ、リング全体がきしむ。
その下敷きになった新藤は、完全に動かない。


レフェリーが慌てて試合を止める。
「もうダメだ!ドクター!」


会場が騒然となり、担架が運び込まれる。
新藤は完全に意識を失い、そのまま病院へ直行となった。



観客は衝撃と興奮の中で、極悪女王の勝利を讃える。
「やっぱりダンプは別格だ!」「クラッシュだろうが、ボムエンジェルスだろうが、やっぱり女王!」
その存在感、パワー、そして圧倒的な“怖さ”。
――この夜、新藤は改めて「女子プロレスラー」という存在がどれほど手に負えないかを、身をもって味わったのだった。




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