


“何でもあり”の舞台で、主導権を奪うのは女武術家。
本作は、
バーリトゥード形式という制限の少ないルールのもと、
新人格闘家ケンヤが、女武術家リンファに挑む構図で描かれる一作。
試合開始直後、
ケンヤは持ち前の体力と勢いで前に出る。
しかし、その攻めは長くは続かない。
■ 主導権を奪う、脚と間合い
リンファが繰り出すのは、
鍛え抜かれた太ももから生まれる脚技。
蹴り
距離のコントロール
下半身を使った捕縛
これらが噛み合い、
試合の流れは一気にリンファ側へと傾いていく。
攻めるつもりだったケンヤは、
いつの間にか“受ける側”へと追い込まれ、
動くたびにポジションを奪われていく。
■ 女武術家・リンファという存在
リンファは、
東洋伝来の流派を使う武術家。
正義感を持ちながらも、
相手の性質や立場を見抜き、
冷静に試合を組み立てていく。
特徴的なのは、
シンプルな打撃
締めに近い組み技
脚を使った制圧
派手さよりも、
「相手を削る」「逃がさない」ことを重視した戦い方だ。
さらに、
相手を認めた場合には無闇な反則を使わないという、
武術家としての美学も垣間見える。
■ ケンヤの立場が変わる瞬間
序盤は挑戦者だったケンヤ。
しかし流れが変わるにつれ、
攻められる側
耐える側
抜け出そうとする側
へと役割が変わっていく。
体力はある。
だが経験と技術の差が、
じわじわと結果に現れていく。
■ 見どころ
・何でもありルールによる緊張感
・脚技を軸にした制圧展開
・主導権が徐々に移っていく構成
・女武術家の冷静な試合運び
■ こんな方におすすめ
・女性が主導権を握る格闘構図が好き
・脚技・締め系の展開を楽しみたい
・立場逆転の流れを見たい


■ 総評
本作は、
勢いで攻める男と、
技で制圧する女の対比が際立つ作品。
“何でもあり”という舞台だからこそ、
脚と間合いで支配するリンファの戦い方が映える。
挑戦する男が、
次第に追い込まれていく流れを楽しみたい方に、
しっかり刺さる一本だ。